宮崎市郡医師会病院へのエネルギーサービスの導入

摘要

宮崎市郡医師会病院（以下、本院）は、2020年8月1日に「生目の杜医療防災拠点」内へ移転新築のうえ新たに開院した。本院は、地域医療支援病院および地域災害拠点病院の役割を担い、医療·防災の拠点として位置付けられ、宮崎県全域にとって重要な医療施設である。旧病院からの移転新築のきっかけは東日本大震災にある。もともと施設自体の老朽化が指摘されていたが、東日本大震災を機に様々な災害対策の検討も始めたところ、旧病院は海に近く南海トラフ巨大地震による甚大な津波浸水被害が想定されたため、旧病院の所在地からより内陸側の当地に移転することとなった。移転新築後の本院の規模は、病床267床、延床面積32,059.72m~2（病院本棟および併設建物含む全ての合計）。独立したエネルギーセンター棟（以下、エネセン棟）から電気や熱を供給される形態を取る。