〈輸入はコピー用紙、段原紙を除き低調…〉円安効果で初の3,000億円超えとなった紙類合計の輸出金額

摘要

世界経済の減速、足かけ3年余に及ぶコロナ政策の余波、ロシアーウクライナ戦争の長期化、円安と物価高、供給制約と物流混乱など、日本の国際ビジネスをめぐる環境は厳しさを増している。日本貿易振興機構(ジェトロ)が昨年11～12月時点で調査したところによれば、高まる世界絰済の不確実性は輸出や投資の拡大意欲を削いでおり、物価高、円安、供給·輸送の混乱はサプライチェーンの再編を加速させている。しかし、そうした困難に直面しつつも、多くの企業がサステナビリティという言葉に代表される持続可能なビジネスへの移行を模索し、とりわけ大手は脱炭素化の取組みを活発化させている。このようなトレンドのもとで、サステナブルな素材である紙?板紙がどのように存在価値をアピールしていくかが改めて問われている。