スラントブーム型ラフテレーンクレーンの新技術（ラフターMR-350Rf II）

摘要

ラフテレーンクレーンは移動式クレーンの一種であり，走行用運転室とクレーン操作用運転室が同じなのが特徴である。現場まで公道を走行して移動し，狭い現場等制限の多い場所での作業を可能とするため，進化を続けてきた。その中でMR系ラフテレーンクレーンは，公道走行姿勢ではブーム先端を下げたスラントブーム方式により走行時の左方視界が良好であり，ブーム多段化によりブーム全長を抑えられているので車両全長も短く運転がしやすい。また，クレーン作業時は旋回後端半径が小さいため，住宅地やビルの間など狭い現場での作業で使いやすいクレーン車となっている。今回，従来機のモデルチェンジとして本機種を開発したので，その概要について紹介する。