エッセィ： フランチェスコ?ポッロミー二、空間の叙述

摘要

世の歴史的建造物に関する文章は総じて空間の叙述が回りくどい。それこそ他の建物との比較なり、アートへのS及なり、建物の来歴や制作者の生涯についての記述なりに終始しがちである。そこで以Fの叙述では、フランチェスコ?ポッロミー二による建築空間3作を記録すべく、建築媒体を言語媒体へ翻訳するつもりで筆を進めた。よって、建築史家や建築評論家の書く文章とは本質的に違う。いうなれば、建築空間を3葉だけで、色をつけずに極力体験したままに冉現しようという試みである。この空間叙述は、「空間アンソロジー」と題した企画の一環である。こうして個人的体験を基準に選りすぐったのが、篠原一男、アントニ·ガウディ、ジョン·ロートナー、ヴイラノヴァ?アルティガスによる建物である。