「マルドリ活用指針」 作成の経緯と使い方

摘要

「マソしドリ」は西日本農研センタ一が主にかん きつを対象に長年研究してきた、点滴かん水と マルチ被覆を組み合わせた栽培技術である。施 設の設置は島崎氏の設計支援システムに細川氏 の園内道設計支援システムを利用することで、 効率的かつ的確に設計できる。さらにマルドリ 方式を使つ.た.高品質安定生産の栽培研究も数々 行われてきた。しかし実需者となる生産者に参 加してもらった実証試験を行ってみると、生産 者は運用指導者の指示待ちとなり、自主的な運 用ができないケースが生じた。マルドリ方式で は点滴チューブを使って液肥を流すことによ り、かん水に加え施肥も自動化できるところが最大のメリッ卜であるが、液肥を一体どれだけ 流せぱいいのか？そもそも液肥の濃度単位p PMつて？という声が聞かれた。研究者間では共 通認識を持ててち、生産者や実際の運用責任者 になるケースが多いJ A技術指導者の中には？ となってしまい、計算間違いに気づかず間違つ た施肥を行ってしまう事故も発生した。