新材料·新工法を採用した外装リニューアル工事への挑戦

摘要

外装リニューアル工事というと，外装欠陥が生じたり，長年の経年劣化で外壁性能に支障をきたしたりといった，手直しをせざるを得ない状況となって，やむなく実施するといったイメージが強い。ところが，昨今，超高層ビルや大型工事を中心に，積極的な目的で外装リニューアル工事を遂行するケースが増えてきた。今回紹介する案件は，個人の邸宅であり，竣工後7年という経過年数で外壁性能的には本格的な手直しは必要としないが，美観上やや汚れが目立ってきているので，今のうちに，外装に関する新材料?新工法を積極的に取り入れたリニューアル工事を実施し，メンテナンスフリーを考慮した外装仕上げとすることを，ゼネコンサイドから施主および設計事務所にご提案し了解をいただき，実施に移した。