新年のご挨拶

摘要

2022年の新春を迎え，謹んでお慶びを申し上げます．昨年の我が国工作機械業界は，コロナ禍からの景気回復の中で，半導体関連投資が高水準で推移している他，建設機械，産業機械，医療機械等，多様な分野で需要が喚起されました．当会は2021年の受注総額について，去る9月に1兆4,500億円前後に達するものと見通しましたが，実際にはこれを超える受注額になるものと思われます．工作機械業界は，レベルの高い製品とサービスの提供を通じて世界のものづくりに貢献してきましたが．加工速度·精度，剛性といった機械の性能的品質から，省人力化·人口減少を背景としてIoT, AIを含めた工程集約化，生産性向上に向けた自動化など，生産設備全体のエンジニアリング提案力に業界の競争軸が変化しつつあります．このような変化に柔軟に対応すべく，IoT, AIを活用したスマート·マニュファクチャリング技術，三次元積層造形技術，少子高齢化時代に適応した自動化技術との融合を進化させ．世界の製造業の発展を着実に進めて参りたいと存じます．