リュウグウのささやきを聰く-7サンプラー発と仲間たち

摘要

これまで地球外から持ち帰られた物質は,月の岩石·砂(Apollo計画,Luna計画,嫦娥5号)，太陽風(Genesis),ビルト第二彗星の塵(Stardust)，S型小惑星イトカワの表面粒子(はやぶさ)，そして.「はやぶさ2」が採取したC型小惑星リュウグウ表面の石や砂である。今後も，今年9月にはNASAのOSIRIS-REx探査機が，B型小惑星べヌーのサンプルを持ち帰る予定になっている。また，JAXAは2020年代半ばから後半にかけて，火星衛星フォボスからのサンブルリターンをめざしている(MMX計画)。火星では，現在NASA Perseveranceローバーが採取したサンプルが，後続機によって，地球へ持ち帰られるのを待っている。