K字型経済、社会の是正を

摘要

最近では、K字型経済、社会という言葉が新聞で散見される。K字とは、縦軸と右肩上がりと右肩下がりの線から形成されているが、物事が二極に分かれることを意味している。経済面では、主に所得格差のグラフを表している。所得の中での富裕層の割合が増え、貧困層の所得は右肩下がりである。日本でも所得格差はコロナ禍の中で拡大している。日本の相対的貧困率は二〇一六年で一五·七%、六世帯中、一世帯は貧困層。G7先進国の中では、米国に次いで高い。これは、主に所得の低い非正規雇用が増えたためで、今や非正規雇用は全体の四〇%に近づいている。昨年は非正規雇用数は前年より減ったが、これはコロナ禍で雇い止めやパートやアルバイトが減ったためで、貧困層は増えている。