SDGsで環境問題を考えると: 第8回祭りの求心力

摘要

岩手県内の大学で勤めていた頃，夏休み明け早々に研究室の4年生から「先生，9月半ばから2週間休みます」と告げられました。就職活動は終わっている学生でしたので，その理由を尋ねると，「地元の秋祭りのお手伝いをしたいので忙しくて大学に来られません」とのことです。正直，「卒論は？」とも思いましたが，「なんて素晴らしい」という気持ちが強かったです。東北に限らず，少子化が進む地方では，祭りの担い手不足や居住者の理解が進まないなどの理由により，祭りの継続が危ぶまれているところもあります。大学生が地元での行事を取り仕切る，という姿が頼もしく，ああ，「岩手大好き県民」という県民性を感じたしだいです。