スマート生産技術の導入による 次世代型イチゴ生産モデルの構築

摘要

国内のイチゴ生産は、バブル崩壊後、販売価 格の低迷や資材の高騰等により農家所得が減少 し、生産意欲の低下と生産者の高齢化等により、 漸減傾向にある。そこで新たな担い手を確保す るため、栽培技術のマニュアル化と作期拡大、 規模拡大を容易にする高設栽培の導入や、生産 と出荷調製作業の分業化による生産者側の調製 作業の省力化と多様なアイテムの提供で有利販 売が可能となる共同選果施設（パッケージセン ター）を活用した、60a-1haの中.大規模栽 培における高収益経営を目指した次世代の生産 システムの構築が進められている。さらに、早 生で多収性を有し、出荷調製作業の省力化が可 能な品種の導入や選別、パック詰め作業の自動 化ならびにパック詰め作業の効率化が可能な ホールトレー等を活用して傷み果率を減少させ る包装.流通形態の改善による作業の省力化や 品質向上による収益カの向上が摸索されてい る。