ヨーネ病スクリーニング遺伝子検査 を用いた効果的な農場清浄化対策

摘要

牛ヨーネ病は、ヨーネ菌の感染による慢性消 化器感染症であり、数年にわたる潜伏期間の 後に持続性の下痢、削瘦、泌乳量の低下等の 臨床症状を示す。本病は家畜伝染病予防法に 規定された法定伝染病（家畜伝染病）であり、1998年以降('ま、'搾乳牛および種雄牛等を対象 に定期的な全頭検査が実施されている。日本の ヨーネ病汚染率は農場レベルでおよそ2と推 計され、欧米あるいはオセアニア諸国と比べると 低い水準に抑えられているものの1〉、現在も年 間800頭前後の摘発があり、北海道を中心に全 国的に報告されている。