危険物配管の予防保全と腐食診断

摘要

最近、配管に関するトラブルが新聞紙上をにぎわせているが、屋内・外に設置した数10kmにも及ぶ配管の管理はきわめて厳しい。 大阪ガス・姫路製造所では、なかでも点検が困難なLPG配管のサポート部の点検に、最適な検査方法を選定するために、改良γ線法、透過法A、透過法B、表面波法の4つの手法について比較・試験施工した。 その結果、これまで容易に点検ができなかった配管直置き型サポート部の腐食診断に、改良γ線手法を採用することで、精度の高い診断と迅速な処置対応が可能となり、設備の信頼性を大幅に向上するとともに、高所作業の軽減による安全性の向上と、大幅なコストダウン、工期短縮を図ることができた。