ォートファジー関連因子のoverview

摘要

ォ一トフアジ一は''細胞が自己成分をリソソームで分解する現象"の総称で，マクロォートフアジ一，ミクロオートファジー，③シャぺロン介在性ォ一トファジー（chaperone-mediated autophagy ： CM A) の3つに分けられる.単に才ートフアジ一といった場合にはマクロォ一トフアジ一のことをさす場合が多 く，本特集'第1章では"マクロオートファジーの基礎''について紹介する.哺乳類細胞で（マクロ）ォー トフアジ一が誘導されると，小胞体のサブドメイン（ミトコンドリアとの接触部位）において，二重膜構造 のォ一トファゴソームが形成される.この過程には非常に多くのォ一トフアジ一因子が関与することが 知られており，脂質の供給源や供給メカニズムについても新しい知見が次々と報告されている.本稿で は，オートファジー誘導シグナルから順を追って説明し，始動複合体の形成，膜供給メカニズム，オート ファゴソーム膜の伸長と閉鎖，リソソームとの膜融合といった各過程において，ォ一トフアジ一因子や オートファジー関連膜構造体がどのような役割を担っているか概説したい.