独居高齢者にお勧めの食事指導

摘要

独居高齢者の食事は,食べる内容をチェックすることが重要である.蛋白質の不足はフレイルの引き金になる.缶詰や冷凍食品の利用などで簡単に作れるものを増やし,食事を作ることに興味を もってもらう.便利グッズなどを使うことで,食事作りが楽にできる.料理に決まりはない.自分の好きに作り,食べることが一番である.75歳男性.昨年妻が他界し,現在一人暮らしをしている.食事作りは妻がしていたため,これまでほとんど料理を作ったことがなかった.一人暮らしになってから 外食やお弁当を購入して過ごしていたが,買い物が面倒となって最近は外出回数が減り,食 事回数も1 日 2回のことが多くなった.食事記録では,朝食は菓子パンとお茶,昼食は天ぷ らうどん（外食）,タ食はスーパーで購入したご飯（白飯）とコロツケと煮物であった.最近 では朝食時間が遅くなり,昼食を食べないことも多くなった.