エビデンスガールEBM愛が患者を救う! 6:RCTは観察研究より偉い……のか?

摘要

臨床研究の歴史のさわり:みやびは，とある薬科大学に来ている。EBM勉強会のメンバーには，これまでサケットくんから送られてくる利用者の相談事をPICOに変換する作業に協力してもらっていた。おかげでメンバーは毎日PICO作りに追われていたが，サケットくんが高性能になってからは人手を必要としなくなっていた。しかし，PICO作りの依頼がぱったり来なくなったため，彼女を心配したメンバーが連絡してきたのだ。謎の組織によってサケットくんが進化したことをみやびが伝えたところ，「どうしても見たい!」と言われ，久しぶりに大学に集まって勉強会を開催することになった。EBM勉強会は理解のある先生に相談して部屋を借りている。勉強会やワークショップをするには大学とコラボできるととても助かるし，大学としても教育実績になるので悪い話ではない。開始時間前に三々五々集まってきた学生は,みやびのスマホ画面に映るサケットくんにくぎ付けになった。広い教室なのに，サケットくんを中心に三密もいいところだ。