内部エコーによる診断情報の抽出

摘要

超音波画像診断装置は、取り扱い易いことや、安価で安全であるなどの特徴によって、医療診断において広く利用されている。しかし、超音波画像はスペックルノイズの問題のために画質品質が良くない欠点がある。 それ以上に、定量的な情報を画像から取得できない問題があるため、専ら医師の経験的な知識をもとに診断がなされている。 この問題に対処するために、本研究で時超音波画像から病変領域の内部エコー情報を定量的に抽出する方法を提示する。実際の乳房の病変画像について評価試験を行ったところ、内部エコーの面積パラメータから、病変組織の良性と悪性の違いを定量的に識別できる結果を示すことができた。