ITSセカンドステージヘ

摘要

わが国がグローバルな環境の中で発展していくためのビジョン，ターゲットが求められている．その中でITSは，まぎれもなく「世のため，人のため」のシステム・技術として，人と社会に実価値を生む数少ないターゲットである． ITSについては，ここ十数年来，行政や自動車・道路・情報などの分野で多くの努力とトライアルが行われてきた．そして，2004年／2005年はITSにとって大きな転換点だったといえる．それは，カーナビやVICS，ETCといった代表的なITSシステムがそれまでの量の拡大から，普及という飛躍段階に入り，社会に対して具体的な効果を明確に顕在化させ始めたからである．