カスケードLOAによる160Gbit/s波長多重伝送実験

摘要

従来の半導体光増幅器の問題点であった非線形性·利得変化を克服した半導体線形増幅器(LOA)によって半導体光増幅器の中継増幅器応用への可能性が生まれた。LOAで採用されている光励起による利得クランプにより、高速信号増幅時の問題点であったパターン効果が軽減され80Gbit/s波長多重信号の伝送が可能であることが既に実証されている。 本報告では更に条件を拡張し、偏波ビットインターリーブによる160Gbit/s波長多重信号の伝送実験を行った。 その結果、光増幅の160Gbit/s応答性に加えて、偏波依存利得差の影響という二つの着目点においてLOAが問題なく中継増幅器としての役割を果たすことが判った。