富山県における夏秋ノ」vギクの電照栽培を活用した契約取弓Iの取組み

摘要

本県では、近年の米価の低迷を背景に、稲作偏 重の農業からの脱却による農業経営の安定化を図 るため、園芸品目の導入を推進している。なかでも、 花きの小ギクは、水田転換による露地生産が可能 であり、旧盆等需要期の実需者ニーズも高いこと から重点品目に位置づけ、集落営農組織や農業法 人を中心に夏秋小ギクの生産振興を図っている。 さらに、小ギク生産が早期に経営の柱として定着するように、平成22年度から県内仲卸との契約 取引に取り組んできた。本県で取り組んでいる契 約取引は、県内花き市場と全国農業協同組合連合 会富山県本部が中心となり、県内実需と取引規格、 取引時期、取引単価を予め決め、過不足が発生し た場合は、本来ならば産地側が担うべき調整を県 内花き市場カ珩うという契約的な取引である。