踏切前での一旦停止義務解除時における踏切内での停滞可能性の評価（第2報）－徐行時での停滞可能性と先々行車による影響

摘要

前報で後続車の有無によるトリコの発生可能性の違いを分析したところ，後続車の有無による違いは見られないことが明らかとなった．そこで，後続車については後続車ありで固定とし，本論文では，先行車の前を走行する先々行車の存在に着目する．先々行革と先行車が存在する場合，踏切先で2台とも減速·停止する状況や，踏切のすぐ先に交差点がある道路では，先々行事は減速せず先行車のみが右左折のために減速·停止する状況が起こり得る．そこで，先々行車の挙動よるトリコの発生可能性へ及ぼす影響を検討する．すなわち，本論文の目的は以下の2点である．1.車速10km/h，20km/hの徐行条件と車速30km/h，50km/hの低·中車速条件でのトリコの発生可能性の比較；2.定速または減速という先々行車の動きによるトリコの発生可能性の違いの検討．