Multiple Vertical Panningを用いた立体音響システムのための視聴覚実験

摘要

本報告では，大画面裸眼立体映像提示システムに適合するために従来提案していたMultiple Vertical Panning（MVP）方式に基づいた立体音響システムの視聴覚性能を評価するために，200インチスクリーンの上下に計82個のスピーカを配置したスピーカアレイを用いて視聴覚実験を行った．12名の視聴者に立体映像と音を視聴させ合成音像の位置を回答させたところ，提案システムの音を立体映像と一緒に提示した際に視聴者はどの場所で視聴しても立体像の位置に音像を感じたため，提案システムがステレオホニックに比べて有効であることが分かった．