確率的ロジックを用いたIzhikevichニューロン回路の設計

摘要

確率的ロジックは確率的にコード化されたパルス列を用いて各種演算を行う方法であり、ANDゲートで乗算を実現できるため、回路実現に必要なトランジスタ数を大きく節約することができる。本稿では、Izhikevichにより提案されたニューロンモデルをシミュレートする確率的ロジックを利用したデジタル回路を提案する。我々は、確率的ロジックを用いて微分方程式をシミュレートする方法を提案し、その応用として、Izhikevichニューロン回路の設計を行う。数値シミュレーションの結果から、提案回路がオリジナルモデルと同様に動作することを確認する。