~211At標識MABGの核医学治療,新規α核種~225Acの国内製造開発研究など

摘要

要旨 核医学イメージングプローブの標識核種を治療用核種に付け替えて核医学治療を行う標的アイソトープ治療(TRT),特にα核種を用いた標的α治療(TAT)が脚光を浴びている。わが国でもα核種~211Atや~225Ac製剤などを中心にα線核医学治療の研究が進み,臨床治験なども開始されつつある。本稿では,悪性褐色細胞腫に対する~211At標識MABG治療，新規α核種~225Acの国内製造開発と悪性中皮腫に対する~225Ac標識抗ポドプラニン抗体治療,さらに国内普及に向けた今後の課題を示す。