わかりやすい厚膜印刷回路入門: 初歩から最新技術まで第30回厚膜印刷用スクリーン印刷のプロセス条件

摘要

前回は厚幕印刷回路に使える印刷技術として、スクリーン印刷、特にスクリーン版について説明した。とにかく、スクリーン印刷を行うには、最低限度スクリーン版とスキージさえあれば、なんとかなることがご理解いただけたであろうか。スクリーン版を自分で作るのはちよつと難しいが、専門のメーカーに依頼すれば、短時間、低コストで用意してくれる。スクリーン版のコストは、版の目が細かいほど、フレームが大きいほど高くなるが、それでも、小さなパターンを印刷するのであれば、2、3万円程度の費用でおさまる。これくらいの費用であれば、実験室の消耗品のレベルである。ちょつと試しにやってみることは、それほど難しいことではない。必要なスペースも、普通の事務机がひとつあればよいので、2メートル四方ぐらいあれば、事足りる。化学実験室の片隅でもかなりのことができる。