情報技術でオープン化する教育

摘要

先日，久しぶりにある企業の中央研究所を訪問した．この研究所には，私の研究室の卒業生も働いているが，苦から同じ研究者仲間も多く，若い頃は定期的に勉強会を開いたりしていたので大変懐かしい研究所である．3Dのディスプレイや個人認証などいくつかの最近の研究成果を見学させていただいた．それも面白かったのであるが，その時ふと40年前に私が学部4年生の時に1カ月ほど　 この研究所で実習をやらせてもらったことを思い出し．大変感慨深かったのである．このことをここに記す理由は，この時の実習の面倒を見てくれた研究室は，当時話題を呼んでいた団体回路の研究を始めていた部屋であったからである．その時見せていただいた回路は，今日の集積回路のイメージではなく，機能部品の小型パツケージのようなものであった．あまり革命的とは見えなかったが，その後の集積国路技術の発展はどうだろう．あれから40年，パソコンとネ、ソトワークは新しい社会構造を生み，映像や音のディジタル化は，その取り扱いを根本的に変えつつある．