BPSモデル

摘要

急性期病院の診察室でみえていた風景と診療所の診察室でみている風景があまりに違う ことに驚かれたことはないだろうか?急性期病院にいるときは診療所というのは時間が ゆっくりと流れて楽な環境だし,疾患の管理も楽だろうなと思っていたかもしれない.し かし，いざ診療所での診療を開始してみると本当にさまざまな困り事があり，同じ高血圧 の患者であっても生い立ちから性格まで違っている.そしてそれぞれ違う人間としてさま ざまな悩みがあり，かかりつけ医として価値観に応じた治療を提供する.そのような診療所ならではの重要な価値観を皆さんは実践知を通じて学ばれていると思われるが,それを 言語化することが今回の目的である.