小水力発電一開発の現状と今後への期待

摘要

二〇二〇年一〇月に当時の菅義偉首相から「二〇五〇年カーボンニュートラル」の実現を目指すことが宣言され、さらに二一年四月に開催された気候変動サミットでは、三〇年において温室効果ガスの排出量を一三年度から四六%削減することが宣言された。これらの宣言を踏まえ、二一年一〇月に閣議決定された第六次エネルギー基本計画では、再生可能エネルギーについては、三〇年のエネルギーミックスにおける電源構成比率三六～三八%の実現を目指し（水力構成比率一一%）、主力電源化に向けた課題と方向性が示された。