技能五輪全国大会の実施状況とその動向分析

摘要

第1回大会から全国大会の開催目的は変わっておらず、1つ目は国際大会の日本代表選手の選考である。国際大会が開催（現在は2年に1度、奇数年開催）される前年の全国大会が選手選考の場となり、参加資格（後述）を満たす全国大会の優勝者（成績優秀者）が日本代表に選出される。本年開催の第55回大会からは、数職種において国際大会開催の2年前に代表候補を選出し、早期から国際大会へ対応する取組みが行われる。なお、一部の職種については、全国大会とは別に各種業界団体などが選考会や推薦などを行い、日本代表を選出する。2つ目の開催目的は、国内の青年技能者の技能レベルを競うことで、青年技能者に努力目標を与え、かつ技能に身近に触れる機会を環供するなど、広く国民一般に対して技能の重要性、必要性をアピールし、技能尊重気運の醸成を図ることである。