身の回りに見つけるメカトロ雑学 第80回 鳴り止まない非常警報と擬“機”化

摘要

今回はお盆の頃に起こった、とある破砕装置に起きた非常事態の経過記録です。この装置は固形物の化学処理の前段階として、押しつぶすようにして、ある程度まで細かくする機能を持っています。専門家による3ヵ月に一度の点検·固着物除去のメンテナンスを受け、現場での日常メンテには問題がないと確認された。一方、2年ほど前から、破砕用部品の1個に固いものが当たったときに強い過負荷警報信号が出てエラー状態となり、一時停止する不具合がときおり起きている。このメンテでも専門家に対処を再度相談したが、部分的補修はむずかしく、部品交換にもかなりコストがかかるので、まだ様子見をしましょう、警報が止まらなくなったらすぐに連絡ください、と言われた。