故障物理に基づく寿命予測

摘要

設備の高齢化が進む装置産業は、長引くデフレ不況下によりスクラップ＆ビルドができる状況にはなく、現プラントの保安と環境保全を確保しながら効率良く運転し、海外のプラントとのコスト競争力を向上させることが求められている。 この課題を克服するため、各企業はより合理的で高度な設備管理を目指している。トクヤマ·徳山製造所では、静機器を中心に設備の劣化損傷を網羅的に抽出し、リスクと信頼性に基づく設備管理（RRM: Risk＆Reliability Management）に移行している。 また、動機器においても、このRRMの思想を基調にこれまでに蓄積したデータの解析結果をもとに再構築を図ってきた。その取組み状況について紹介する。