片頭痛の予防薬物療法

摘要

片頭痛発作が月に2回以上あるいは6日以上ある患者では予防療法を検討する。急性期治療のみでは片頭痛発作による日常生活の支障がある場合,急性期治療薬が使用できない場合, などには予防療法を検討する。急性期治療薬の過剰な使用がある場合も予防療法が必要となる。片頭痛予防薬の選択は,患者の状況や頭痛の性状,共存症や禁忌,効果と副作用などを総合的に勘案 し薬剤選択を行う。予防治療の効果は,頭痛頻度または日数の50%以上の減少で判断する。片頭痛予防療法の効果判定には少なくとも2カ月を要する。片頭痛のコントロールが良好になれば予 防薬を緩徐に減量し,可能であれば中止する。