ボイラ制御の本質はエンタルピー

摘要

日本では，1950年代から制御装置を搭載した火力発電所が建設された。 当時のボイラはドラム型であったが，その後，定圧貫流ボイラを経て，現在のコンベンショナルタイプでは，部分負荷のプラント効率に優れた変圧貫流ボイラになっている。 最近では，更にプラント効率に優れたガスタービンコンバインドサイクルプラント(GTCC)が主流になっている。 本報告では，上記発電システムの中で，変圧運転を行っている故に複雑な干渉系となっている変圧貫流ボイラに焦点を当ててエンタルピーの理解が重要であることを紹介してゆく。