超高速（CART）エンジンにおける実動時のピストン温度計測

摘要

トヨタは1996年から2002年までの間，米国のフォーミュラ（オープンホイール）カーレースであるCART（Championship Auto Racing Teams）に参戦し，2000年初勝利以降エンジンマニュファクチャラーズタイトル，ドライバを含めたダブルタイトル獲得に至るまで，レースエンジン開発においてさまざまな計測技術を開発し，性能と信頼性を両立させるための計測，解析を実施してきた．市販車エンジン用として運動部品及び潤滑系のために開発した計測技術をCARTエンジン用に超高回転で適用する取組みを行い，これらの技術がその後のIRL（Indy Racing League），F1（Formula 1）といったレースエンジン計測#12539;解析技術の基盤となった．