対称的な構成を持っ2つの三相インバータによるコモンモードノイズの抑制

摘要

現在，世界の60％以上のエネルギーはモータに使われている。モータを制御しやすいために、電圧形PWMインバータが使われている。このようなインバータでは，スイッチング素子がターンオン、ターンオフ時発生したノイズ以外にインバータ出力線中性点電圧V_nによる発生したノイズがある。このノイズ電流は，他の電子機器に悪影響を与えるおそれがある。一方、近年は小型化や高効率化などの高性能製品が求められている。高性能化製品を設計する際、ノイズ問題は最初に考慮すべき。本稿では、従来のノイズ対策手法を分析し比較し、インバータの中性点電圧による起こる問題の解決を図ることとし、新しいコモンモードノイズ電流の低減手法を提案する。提案手法はわれわれが以前に提案した対称的な構造を持つ2つインバータを用いて、新しく追加したノイズ抑制用トランスを通して、2つインバータはお互いの中性点電圧を利用して、自身の中性点電圧をキヤンセール手法。また，ノイズ低減の機構について述べるとともに，ノイズ低減効果をシミュレーションと実験により確認した．提案手法の効果はシミュレーション及び実験によって確認をした。