新型人間形発話ロボットWT-4による音声生成

摘要

本研究は，人間の発声運動を模擬した人間形発話ロボットを用いて，人間の発声メカニズムをロボット工学的な視点から明らかにすることを目的としている．著者らはWT-3 (Waseda Talker-No.3)を開発し，日本語の母音および子音の発声を実現した．さらに人間に近い自然な発声を目指し，従来のWT-3までの問題点を改良した．新型発話ロボットWT-4 (Waseda Talker-No.4)を開発した．WT-4は肺，声帯 谇护瑜颖乔护椁胜肴?9自由度の制御機構を有し，声道長は約175mmと人間と同程度の大きさを持つ．声道終端の音響的な反射係数を理想備に近づくように声帯と声道間の接続条件を改善し，これにより音響特性が向上した．またり 声門長さを変化可能な声帯駆動機構を開発した．上記改良によってより人間に近い母音の音響的特徴を実現した．