粉じん、PM2.5そしてウイルス対策のマスク

摘要

浮遊している粒子状物質を吸い込むと健康に問題を起こすことは、職業的な曝露でなくても日々感じられ、2020年初頭から始まったコロナ禍ではそれが顕著になった。粒子状物質の吸入曝露を防ぐ手段である防じんマスクなどの呼吸用保護具には、対象の粒子に特定する要因と粒子状物質に一般的な要因があり、それによって保護具の種類?機能も異なってくる。新型コロナ感染症では無症状の人でもウイルスを排出し周囲の人を感染させることがわかってきた白　そのような状況で、感染予防のためすべての人がマスクを着用する「ユニバーサルマスク」が世界的に提唱され、日本人にはあまり違和感はないが、欧米などでは拒否感が強い。ユニバーサルマスクに使用するマスクは飛沫対策が主で、サージカルマスクだけでなく、布マスクなどでもよく、フィルタのろ過捕集性能をあまり問わないところが日本人には逆に混乱を呼んでいる。