減速状態に入つた北米のコート紙設備新増設計画

摘要

北米には現在、完成の暁に中質コート紙の年産能力を合計で75万t増加させる三つの大型プロジェクトがある。 だが、その進捗状況は思わしくない。 中には計画発表後2年を経て、初めてその実態が公表されるようになったケースもある。 それらのプロジェクトとは、①UPM ＝ ミシガン州ブランデイン工場への新マシン導入、②ボウォーター＝オンタリオ州サンダーベイ工場における新聞用紙マシンから超軽量コート紙への抄物転換、③アビティビ・コンソリデーテッド＝テキサス州ルフキン工場におけるSC紙マシン（休転中）から中質コート紙への抄物転換、である。