ダイキン工業のモノづくりと人づくり

摘要

当社は1924年に合資会社大阪金属工業所として設立し、今年で創業92年を迎える空調機器メーカーである。空調機という季節性のある商品のため需要変動が激しく、生産方法はこれまでさまざまな失敗を重ね、試行錯誤の結果現在の生産方法にたどり着いた。現在もより効率の良い生産を行うため、生産現場では日々改善を続けている。また、当社は国内から海外マーケットへ急激に拡大してきた企業であり、2017年3月現在ダイキングループの空調関連の生産拠点は国内·海外併せて76拠点となっている。これだけの多くの拠点数を支えていくには、マザー工場である日本の工場が求心力をもって、これまで培ってきたノウハウや技能などを伝えていく必要がある。また求心力をもつ一方で、グローバルの生産拠点が自立して良品を生産できるように、日本と同じ生産レベルまで引き上げる必要がある。そのためには海外拠点で生産ラインを立ち上げるだけでなく、海外の従業員自らがPDCAを回し改善できるよう、自立した人材の育成が重要である。当社では人材育成をモノづくりと同様に重要と捉え、多くの教育機会と人材に合わせた教育を提供できるよう取り組んでいる。