小学校段階におけるプログラミング教育の実践とその支援

摘要

大阪電気通信大学(以下,本学)では,全国の初等中等段階におけるプログラミング教育を支援するために,2018年にICT社会教育センター☆ 1を設立した.現在,ICT社会教育センターには初等中等段階における情報教育を対象とした研究に従事する者や中学校,高等学校で指導経験のある教員6名が所属しており,関西圏を中心に全国の都道府県や各市町村の教育委員会,各学校での教員研修や講演,研究授業に対する指導講評,授業づくり等のプログラミング教育に関する支援を行っている.2018年4月から2021年4月までに96件の依頼があった(図-1).小学校からの依頼が63件と全体の半数以上を占めており,中学校が13件,高等学校が6件となっている. 2020年度以降は,コロナウイルス感染症の影響から依頼件数が少なくなっており,研修等を実施する場合はオンライン会議システムを利用することが多くなっている.