ディーゼルエンジン：2.0Lクラス用可変容量ターボチャージャの性能開発

摘要

CO_2削減の観点から，特に欧州において，ディーゼルエンジン（以下，D/E）搭載車の割合が大きく増加している．それに伴い，D/E性能（出力特性，排気ガスのクリーン化）についても，大幅な進歩がみられる．これらD/Eに搭載するターボチャージャとして，近年可変容量ターボチャージャ（Variable Geometry System：以下，VGSターボ）の搭載例が増加している．弊社ではその市場動向に対して「RHFシリーズVGSターボ」を開発し，市場に投入した．さらに，ターボに要求される性能の高度化とともに，コンプレッサ，タービンそれぞれの要素性能の開発#12539;改良を進め，その性能を向上させてきた．本稿では，「RHFシリーズVGSターボ」の中で，特に2.0LクラスD/E用であるRHF4V形ターボの性能開発について紹介する．