電熱スクリュ式炭化炉を用いた汚泥燃料化技術

摘要

平成27年度に閣議決定された第4次社会資本整備重点計画1)では、温室効果ガス排出量の削減の観点から、下水汚泥のバイオガス化、汚泥燃料化等によるエネルギー利用が推進されている。しかし、下水汚泥エネルギー化率は令和2年度の目標値の30%に対して、令和元年度は約24%にとどまつている。今後、下水汚泥の再生可能エネルギーとしての活用拡大や下水道の機能·サービス水準の持続的確保を目的に、汚泥燃料化の普及や汚泥処理の広域化·共同化が進んでいくものと考えられるが、汚泥燃料化のさらなる普及促進のためには、省エネルギー化、ならびに広域化·共同化の際の汚泥性状変動への対応が求められる。