内外石油事情 第44回 OPECプラス減産幅縮小に合意

摘要

国際原油市場では、四月一日のOPECプラス＊会合における五月以降の減産幅縮小決定後、価格は増加傾向で推移してきた（既報）。七月一日に開催が予定されていたOPECプラス会合で、会議を七月五日まで延期したにもかかわらず、八月以降の減産幅縮小の合意に達しなかったことを受け、原油価格は七月五日、ブレントで七七·一六ドル/バレル、WTIで七六·二五ドル/バレルに達した。その後、七月一八日にOPECプラスが、八月以降の減産幅縮小に合意したことを受け、原油価格は、ブレントが七月一六日の七三·五九ドル/バレルから七月一九日には六八·六二ドル/バレルへ、WTIが七月一六日の七一·八一ドル/バレルから七月一九日には六六·四二ドル/バレルへと、いずれも五ドル/バレル程度の下落となった。