酪農の担い手を育成「全酪アカデミー」の設立について

摘要

近年、，国内の酪農は、乳用牛飼養頭数の減 少等により全国の生乳生産量も減少してきたが、平成30年度は16年ぶりに乳用牛飼養頭数 が増加に転じ、令和元年度には生乳生産量も 増加に転じた。令和3年度の生乳生産量も前 年に比べ増加傾向で推移しているが、令和元 年度頃より乳用牛への黒毛和種の交配率が高 くなつていることから、今後の搾乳もと牛資 源の減少による生乳生産量の減少が懸念されている。平成25年には1万9400戸あった乳用牛飼養 戸数は、令和3年には1万3900戸と大きく減 少しており、わずか8年で5500戸が減少した (表1、 2)。また、令和2年度における酪農 全国基礎調査によると、経営主の年齢は、「60 歳代」(30.6%)を筆頭として、「50歳代」（21.9 %)、 「40歳代」（18.6%)、 「70歳代以上」 (15.4%)が多く 、全体平均は57.1歳であつ た(表3)。