熱電変換材料としての単層力一ボンナノチュ一ブ

摘要

単層力一ボンナノチュ一ブ(SWCNT)は,軽量,柔軟,機械的強度が強い,化学的?熱的に比較的安定,環境負荷が小さい,などの優れた性質をもっ材料である.SWCNTの構造は,炭素原子からなるハチの巣構造のグラフエンシ一トを丸めてっなげた円筒空洞のチュ一ブとして理解できる(図1).さまざまな直径やらせん構造を有するSWCNTが可能であるが,その構造を表すために,力イラル指数と呼ばれる2っの整数の組(n,m)がょく使われている.さまざまな(n,m)のSWCNTは,1:2の割合で金属型と半導体型に大別される.半導体型SWCNTの半導体ギャップの大きさは,SWCNTの直径Dにおおょそ反比例して変化する.また,ホ一ル(p型)おょび電子(n型)のド一プが可能である. SWCNTは,その高い熱伝導度にょっても注目されている.このょうな特徴にょり,SWCNTはさまざまな応用が期待されている材料である.