第五話:持続可能な食料システム構築に向 けて動き出そう

摘要

最近、テレビ、新聞などで、「SDGs、持 続可能な開発目標」を目にする機会が増え てきた。このSDGsば、国連が2015年に定め た持続可能な世界を目指す行動計画であり、 具体的には17の目標と169のターゲットから なり、2030年を目標年次としている。SDGs が国連で提唱されるに至った背景には、世 界的な科学者グループによる「人類の活動 力、すでにいくつかの地域環境システムを 安定的に維持しうる臨界点を超えつつある こと」に対する警鐘がある。SDGsについて その内容を熟知している国民は少ないと思 われるものの、SDGsに含まれる環境とりわ け気候変動に対する国民の関心は徐々に高 まっており、国、地方公共団体、企業はも とより国民一人一人が温室効果ガスの削減 に取り組み始めている。先日開催された気 候サミットでも、首相は「2030年度に13年 度から46%削減し、さらに50%の高みに向 けて挑戦を続けること」を表明しており、 今後のエネルギー政策に注目が集まることが予想される。国民が納得できる具体的な 方向、方策が示されることに期待したい。