超塑性合金の超精密マイクロ#12539;ナノ加工

摘要

自動車のボデーに使われる厚さ0.6mmほどの鋼板を短冊形状にして引張るとおよそ40～50％ほど伸びてから破断する．ところが，2000％ほども伸びる合金が発見された．1934年のことである．この現象は当初高温における異常延性と見なされていたが，その後1962年に米国で紹介されたのを機に，活発に研究が行われるようになった．その大きな伸び値の記録を塗り替え．現在では8000％以上の伸びを示す超塑性合金が見出されているほか．金属ばかりでな〈セラミックスにも超塑性が現れることが明らかにされ，さらに金属ガラス（アモルファス合金）にも同様な現象が見出されている（図1）.