環境を意識したグラビア印刷

摘要

最後に3つのキーワードを中心にした環境対応策構築のプロセスを整理すると以下のように示される。 ①自社が取り組む法令範囲及びスタンスを定める。②それに応じてノントルエン，ノントルエン・ノンMEK，水性化を何割まで行うかを定める。 ③PRTR 対応を主とした場合，含トルエン分の処理風量，埼玉県条例対応を主とした場合，全ての処理風量を対象とした排ガス処理装置の選定を行う。 ④全て排ガス処理を行うとした場合，含トル溶剤タイプで走ることも可能であるが，ノントルエンインキのエコマーク認定制度や社会的に脱トルエンの動きが加速した場合，ノントルエンや水性といった対応が必要になることは考えておかなければならない。⑤新規設備，更新を考える場合，フレキソでは排ガス処理面の対策はあまり考慮する必要はないが，製版コストや消耗材などランニングコストを検討した上で導入検討を行う。