FLEXライナー工法による経年鋳鉄管対策

摘要

東京ガスでは長期間埋設されて古くなった鋳鉄管の保安対策（以下，経年鋳鉄管対策という）として，変形特性に優れ，腐食しにくいという利点を持つポリエチレン管（以下，PE管という）への更新を行っている。当社では，経年鋳鉄管対策の一手法として，FLEXライナー工法を導入している。本工法は，PE 管を既設鋳鉄管内に揷通する非開削工法であり，立坑のみの掘削に抑えることで，掘削残土や廃材の削減，工事期間の削減に寄与できる工法である。本工法は，平成10年8月より現場導入し，これまでに約255kmの施工実績を有する工法である。ここでは，本工法の開発内容·技術的特徴について紹介する。