9月のベンゼン契約価格を945ドルに引き下げ: 需給緩和で市況は軟調推移、国内想定136.6円: 需給緩和で市況は軟調推移、国内想定136.6円

摘要

ENEOS社が9月のベンゼン契約価格（Asian Contract Price）を945ドル／トンに決定したと発表した。アジアのベンゼン市況が軟調に推移していたことを映し前月比165ドル（14.9）引き下げる。前月比での引き下げは3ヵ月連続で、前年同月比でも35ドル（3.6）安と2020年2月以来19ヵ月ぶりの安値に転じている。ENEOS社が大手需要家と交渉して決める価格はアジア契約市場で運賃を含む指標価格として採用されている。9月の交渉材料となる8月のアジアベンゼン市況は誘導品の不採算で川下需要が低迷する一方、装置のトラブル解消や定期修理完了で供給量が増加するなど需給緩和感から軟調に推移していた。